社会で働く理由とは?

2. 基礎知識
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私たち日本人は、学校を卒業したら社会に出て働くもんだと、いつの間にか刷り込まれてきました。しかし、「なぜ働くのか」「何のために働くのか」という理由や目的は明確ではありませんよね?

本日は「働く意味」について考えてみたいと思います!

Citta
Citta

こんにちは!Citta(ちった)です。

働く意味は人それぞれで、自分の欲求他者からの要望など複数の要素がありますよね。

あなたの意見もコメント欄から聞かせてもらえると嬉しいです。

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【理由】社会が求めているから

まずシンプルな理由としては、日本という社会が国民に勤労を求めているからです。

日本国憲法には「勤労の義務」が定められている

日本国憲法27条には、以下のように記載されています。

第二十七条 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。
② 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。
③ 児童は、これを酷使してはならない。

出典: 日本国憲法 e-Gov法令検索

1項で「義務を負ふ」と明記されていますよね。ただ「強制的に働かされる」とか、「働かないと罰則がある」ということではありません。

勤労の権利」を与える代わりに「勤労の義務」を負うという意味です。

日本社会の恩恵を受ける代わりに働く

では「勤労の権利」とは具体的にどんな権利なのでしょうか?

27条1項は「働く意思と能力を持つが就労の機会を得られない国民に対し、国は、一定の配慮をすべきことを命じている」と解釈されているようです。

この規定を受けて国は、「労働市場法」や「労働保険制度」を整備しています。

例えば、公共職業安定所(ハローワーク)により職業紹介、職業訓練、失業給付などの支援を無料で受けることができます。

また、労災保険や厚生年金保険などの保険も整備されていますね。

つまり、日本は国が手厚いサービスを提供しているのだから、国民もサービスを受ける代わりに働くことで社会に貢献しましょう、ということですね。

【理由】お金を得るため

生きていくためにはお金が必要ですよね。お金を得ることも重要な目的です。

働かざる者食うべからず

働かないと社会から見捨てられてしまうのでしょうか?実際にはそんなことはなく、日本国憲法25条には以下のように記載されています。

第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
② 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

出典: 日本国憲法 e-Gov法令検索

この規定によって「生活保護」を受けることができますが、生活保護受給者は資産を売却して生活費に充てる必要があります。

自由な生活を望むのであれば、社会で働いてお金を得ることが一番でしょう。

豊かな生活を実現するために働く

生活するだけじゃ物足りない人も多いのではないでしょうか?美味しいものも食べたいし、趣味にお金も使いたいですよね?

豊かに暮らすために、より多くのお金を得るために「働く」というのは一つの手段です。

貨幣経済のもとでは、貨幣(お金)を介して価値の交換が行われますね。例えば、1か月働いたら20万円を給与としてもらうとか、スポーツジムに1か月通ったら7000円支払うとか。

つまり、自分が価値を提供することでお金をもらい、他者から価値を受け取る対価としてお金を支払います。

「自分の提供する価値」>「自分が欲しい商品やサービスの対価」という関係になれば、自分の望む豊かな生活ができますね。

このように、働くことを通じて自分の価値を社会に提供し、その価値に見合ったお金を得ることがます。

【理由】自分の欲求を満たすため

最後に、人間の欲求を満たすためにも「働く」という手段が有効です。人間の欲求と言えば「マズローの欲求5段階説」です。以下の図をご存じですか?

マズローの欲求5段階説とは、アメリカの心理学者である「アブラハム・マズロー」が考察したもので、「自己実現理論」や「マズローの法則」とも呼ばれています。

詳細は省略しますが、人間は下から順番に欲求を満たしていきます。上位2つの「自己実現欲求」や「承認欲求」が働くことと密接に関わっています。

承認欲求を満たしたい

承認欲求とは、「他者から価値ある存在と認められたい」や「自分が認められる自分になりたい」という欲求です。

他者から認められたいという欲求は、社会の中で高く評価されるということで達成できますので、会社での出世が該当しますね。

また、起業して自社製品やサービスが売れたときにも承認欲求が満たされますね。

自己実現欲求を満たしたい

自己実現欲求とは、「自分の能力を発揮して創造的活動をしたい」という欲求で、自分にしかできないことを成し遂げる、自分らしく生きていくということで達成されます。

承認欲求は自分の所属する社会で成功するというイメージでしたが、自己実現欲求は社会的成功に加え、自分の理想を実現していくイメージです。

もともと、社会の中で働くというのは「各人が自分にできることを提供し、補完し合う」ものだと思いますので、承認欲求を超えて自己実現欲求を満たすために「働く」というのは理想的ですね。

本日の結論

働く意味について、「社会からの要請」、「生活費を稼ぐため」、「自己実現のため」など複数の理由があることが分かりました。

  • 日本国民として得意なことを通じて日本の発展に貢献したい
  • 家族が豊かに暮らせる生活水準を維持したい
  • 自分の望む社会を事業を通じて実現したい

人それぞれ理由は異なると思いますが、自分が納得できる「働く理由」を見つけることができましたでしょうか?

あなたのお役に立てれば幸いです!

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